特集 木造へのこだわり

温もりある木造建築で中・大規模建築を木質二方向ラーメン構造「サミットHR工法」は、木の良さを活かしながらRC造や鉄骨造と同等の大開口・大空間建築が可能です。

木造への取り組み

木材は「植える⇒育てる⇒伐採する」のサイクルで半永久的に再生できる地球環境に優しい建材です。また、森林サイクルがうまく循環することで国土保全、水源涵養、土砂災害の防止などの多様な機能が発揮されます。
つまり、木を育て、木を活用することは、地球を守ることにも繋がります。
2010年、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されました。国も率先して木材の利用に取り組むとともに、地方公共団体や民間事業者にもこの取り組みを促し始めました。

木質二方向ラーメン構造「サミットHR工法」

その以前から三井住商建材は、木の良さ、木材、木造の普及を目指し取り組んできました。そこで行き着いたのが木質二方向ラーメン構造「サミットHR工法」の開発です。
木造は一般的には筋交いや耐力壁などが必要なため、大開口・大空間が必要な公共施設などは鉄骨造やRC造が中心となってきました。
しかし、木質二方向ラーメン「サミットHR工法」は、接合部がRC造と同じラーメン構造であることから、筋交い、耐力壁を必要とせず、柱と梁だけで荷重を支えることができます。これにより、木造でも開放感あふれる空間創出が可能となりました。

木造は景観と調和します

木造は、日本の風景に調和する建物です。
亀山市立関中学校は、宿場町関宿の風情が残る街道でその街並みを再現した中学校です。多目的ホールは亀山地内から切り出された杉を中心に構成され、子ども達に愛される空間となっています。

地域産材の活用も可能

RC造で計画されていた庁舎に「町有林のカラマツを“構造体”に利用する」という方針が加えられ、RC造のプランのままサミットHR工法が採用されることで木造建築に変わったのが、足寄町役場庁舎です。執務空間も筋交いなしの大空間で木の風合い豊かな空間を実現しています。

木造は燃えやすいから不安と思っていませんか?

木は断面を大きくすることで逆に燃えにくくなります。この特性を活かし、消火活動が行われるまでの一定時間に表面が炭化する厚さを設定して、燃える建物を支えることができるように設計した手法が「燃え代設計」(昭和62年建告1901号,1902号)です。この手法で、木の躯体を見せたまま木造の準耐火構造とすることもできます。
国内最大規模の守谷小学校も構造用集成材の柱・梁に燃え代設計を行い、木の温もりがいっぱいの木造校舎になっています。

安心設計

「サミットHR工法」は、剛接合に近い強固な接合部を有するラーメン構造ゆえに、耐震性も備えています。接合金具も外部に露出しないので、塩害対策にも有効です。
上天草市松島庁舎は、全国初の純木造3階建て庁舎です。海岸沿いの建物ですが、躯体は耐震安全性の目安となる重要度係数1.25を満たしており、地域の防災拠点となっています。

RC造に木造屋根としての使用も可能

陸別町立陸別小学校は、RCの壁と木の屋根の混構造です。周辺の豊かな自然を意識し、大小の集成材格子梁による3つの山並みを持つアーチ曲線架構で、ダイナミックかつ木の温もりを感じることができる空間を実現しています。

中・大規模木造建築の拡がり

最近は公共施設だけでなく民間施設でも中・大規模木造建築が拡がりつつあります。北見信用金庫紋別支店は、地元企業として地場産材を活用。建物の構造は、木・鉄筋コンクリート・鉄骨の3種類の材料特性を活かした「トライ・ハイブリッド構造」ながら、地域産のカラ松を大断面構造用の湾曲集成材として利用し、紋別特産のホタテをかたどる形状が実現しました。この建物の周辺は長距離バスのターミナルがあるなど人やクルマの流れが多く、街のシンボルとして住民に癒しを与えています。

木造も日々進化しています。

今まで鉄骨造やRC造で検討していた建物も、中・大規模建築を温もりある木造建築で建ててみませんか?

三井住商建材は、木構造建築における最適な提案から構造計算資材調達施工管理までをトータルにサポート。これからも木材の無限の可能性を追求し、人と環境に優しい、安全で快適な空間づくりに貢献していきます。

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